信用保証料率について

信用保証料率体系について

信用保証協会では、中小企業者の皆さまの経営状況に応じた9 段階の保証料率体系としています。

なお、責任共有制度の対象となる保証については、借入額(根保証の場合は借入極度額)に対する率で表示される「責任共有保証料率」(下表上段)が適用され、部分保証または負担金のどちらの方式であっても保証料率は同じです。また、小口零細企業保証制度等の責任共有制度の対象外となる保証については、「責任共有外保証料率」(下表下段)が適用されます。

この9 段階の保証料率が適用される保証は、無担保保険(一般関係)、普通保険(一般関係)、特定社債保険、特定信用状関連特例、経営承継関連特例、特定経営承継関連特例、経営承継準備関連特例、特定経営承継準備関連特例及び経営承継借換関連保証を利用した保証です。これら以外の保険(保険特例)を利用した保証(例えば、特別小口保険、流動資産担保保険、経営安定関連特例〈セーフティネット保証〉、創業関連特例、危機関連特例等)は、固定料率となります。

信用保証料率表

(単位%)

区分 1 2 3 4 5 6 7 8 9
責任共有
保証料率
(特殊保証)
1.90
(1.62)
1.75
(1.49)
1.55
(1.32)
1.35
(1.15)
1.15
(0.98)
1.00
(0.85)
0.80
(0.68)
0.60
(0.51)
0.45
(0.39)
責任共有外
保証料率
(特殊保証)
2.20
(1.87)
2.00
(1.70)
1.80
(1.53)
1.60
(1.36)
1.35
(1.15)
1.10
(0.94)
0.90
(0.77)
0.70
(0.60)
0.50
(0.43)

  • (注1) 「責任共有保証料率」は、保証金額に対して計算される保証料を借入金額に対する率で表示したものです。
  • (注2) 「責任共有外保証料率」は、保証金額に対する率で表示したものです。
  • (注3) 「特殊保証」とは、「手形割引根保証」「電子記録債権割引根保証」「当座貸越根保証(カードローンを含む)」をさします。
  • 自治体融資制度の多くは、一般保証に比べ保証料を引き下げ、ご利用いただく中小企業者の皆さまのご負担を軽減しております。詳しくは最新の「信用保証ガイド」をご覧ください。

割引制度について


(1)「有担保保証」に対する割引

普通保険、公害防止保険、エネルギー対策保険、海外投資関係保険、新事業開拓保険、特定社債保険、特定支払契約保険および一部の保険特例に係る保証について、不動産等の担保の提供がある場合は、0.1%の割引を行います。
また、保険特例に係る保証の一部についても有担保割引が適用される場合があります。
なお、経営安定関連特例保険に係る保証(セーフティネット保証)は有担保の割引はありません。


(2)会計参与設置会社に対する割引

会計参与を設置している旨の登記を行った事項を示す書類の提出を受けた場合は、0.1%の割引を行います。なお、対象は「会社」に限り、「個人」「医療法人」等は対象外となります。

信用保証料率及び信用保証料に関するご照会について

あらかじめ信用保証料率および信用保証料の目安について確認した上で保証の申込をしたいという場合は、お気軽に当協会までお問い合わせください。
なお、事前照会時における信用保証料率および信用保証料はあくまで目安であり、最終的な信用保証料率は保証承諾時に決定しますのでご留意ください。

信用保証料の計算方法について

信用保証料は、借入金額、保証期間、信用保証料率、分割返済回数別係数に基づいて、一定の計算式により算出されます。
なお、当初の借入条件(返済期日、返済方法など)を変更される場合は、保証料の再計算を行い追加の保証料が生じる場合があります。


一括返済条件の場合
信用保証料 = 借入金額(根保証の場合は借入極度額) × 保証期間 × 信用保証料率
均等分割返済条件(据え置き期間なし)の場合
信用保証料 = 借入金額(根保証の場合は借入極度額)×
保証期間 × 信用保証料率× 分割返済回数別係数

(注)分割返済回数別係数は次のとおりです

分割回数 係数
6回以下 0.70
7回以上12回以下 0.65
13回以上24回以下 0.60
25回以上 0.55
返済月や返済金額が異なる不均等分割返済の場合は、上記の係数に10%加算したものを「不均等分割返済回数別係数」として使用します。

信用保証料の主な計算例


一括返済の場合
例)借入金額 1,000万円 保証期間 12ヶ月 
信用保証料率 1.35%
信用保証料 = 借入金額
1,000万円
× 保証期間12ヶ月12 × 信用保証料率
1.35%
= 135,000円
均等分割返済(据え置きなし)の場合
例)借入金額 1,000万円 保証期間 60ヶ月 
信用保証料率 1.35%
信用保証料 = 借入金額
1,000万円
× 保証期間
60ヶ月
12
× 信用
保証料率
1.35%
× 分割返済
回数別係数
0.55
= 371,250円
均等分割返済(据え置きあり)の場合
例)借入金額 1,000万円 保証期間 60ヶ月(据え置き12ヶ月を含む) 信用保証料率 1.35%
据え置き部分 ①信用保証料 = 借入金額
1,000万円
× 保証期間12ヶ月12 × 信用保証料率
1.35%
= 135,000円
分割返済部分 ②信用保証料 = 借入金額
1,000万円
× 保証期間
48ヶ月
12
× 信用
保証料率
1.35%
× 分割返済
回数別係数
0.55
= 297,000円

①+② = 432,000円

※保証の最終期日を指定した場合の保証期間は日数期間とします。

信用保証料の計算シミュレーション


お借り入れ金額、返済方法、期間、信用保証料率をご入力いただきますと、信用保証料の試算ができます。

お借り入れ金額 返済方法 お借り入れ期間 信用保証料率
 
保証料(試算)は右記下記のとおりです。
※なお、実際の信用保証料はお客さまに適用される信用保証料率、ご返済方法、据置の有無などにより違いが生じますので、試算された信用保証料はあくまで目安としてご利用下さい。

信用保証料の分納について

信用保証料は、原則として金融機関から融資を受けられた日に全額を一括してお支払いいただきます。
ただし、保証期間が2ヵ年を超える場合には、お申し出により信用保証料を下表の割合により、分割しお支払いいただくことも可能です。(当座貸越根保証(カードローンを含む)については、1年を超える場合、1年ごとのお支払いが可能です。また、一部保証取扱商品には、分納除外のものがありますので、予めご了承ください。)

(単位%)

保証
期間
徴収年度
初年度 2年度 3年度 4年度 5年度 6年度 7年度 8年度 9年度 10年度
2年超
4年以下
75 25                
4年超
6年以下
60 30 10              
6年超
8年以下
45 35 15 5            
8年超
10年以下
35 30 20 10 5          
10年超
12年以下
30 20 20 15 10 5        
12年超
14年以下
25 20 20 15 10 5 5      
14年超
16年以下
20 20 15 15 10 10 5 5    
16年超
18年以下
20 20 15 15 10 5 5 5 5  
18年超 20 20 15 15 10 5 5 5 3 2

信用保証料の返戻について

繰上完済された場合は、お支払いいただいた信用保証料を所定の範囲で返戻します。
なお、算出した額が1,000円以下の場合は返戻の対象となりませんので予めご了承ください。

回収条件付保証に係る信用保証料の差引計算について

通常は期日未到来の保証口を回収条件とする保証において、融資実行時に新規保証の信用保証料をお支払いいただき、回収される保証口の完済確認後、返戻対象の信用保証料があれば、約1 ヶ月後から2 ヶ月後に中小企業者に対して返戻していますが、中小企業者の申出があり、一定の条件に該当するもの(※対象とならないものは、以下を参照)については、新規保証の信用保証料で回収される既存保証の返戻保証料を差し引くことができます。


差引計算の対象とならない保証
①新規保証が以下に該当
  • 保証料の支払方法を分割払いとした場合
  • 新規保証の保証料が返戻保証料額より少額の場合
  • 複数口の新規保証で同一の保証を同時完済条件とする場合
  • 連帯債務の場合 等
②回収される既存保証が以下に該当
  • 返戻保証料額が1,000円以下の場合
  • 新規保証と既存保証の借入名義人が相違する場合
  • 連帯債務の場合 等